スズメバチに刺されたら?2回目の症状と対策
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これから暑い夏がやってきます。野外に出かけることも多くなります。野外には多くの生物や虫などがいますが、恐ろしいと言われるスズメバチと遭遇する機会はそれほど多くはないでしょう。
逆にだからこそ、出会った時にどういう行動を取ったらいいのか、スズメバチに刺されたらどんな処置を取ったらいいのかなどは皆目検討がつかないのではないでしょうか?こうした状況を踏まえて、自分が仮にスズメバチに遭遇したら…を想定して基礎知識について学んでいきましょう。
まずはスズメバチの行動特性から理解しましょう。それは、よく言われることなのですが、スズメバチという昆虫は次のような習性を持っています。
「スズメバチは何らかの理由がない限り、自ら攻撃はしない」ということです。
スズメバチと出合ってもパニックにならない!
このため、スズメバチと遭遇した際に取るべき対応・行動は次の2点です。
- 慌てて、パニックに陥らない
- 手や棒などを使い、スズメバチを追い払おうとしない(攻撃しない)
私も子供の頃、田舎に住んでいましたので、祖母から言われたものです。「スズメバチの巣に棒などでいたずらしたら絶対にダメだよ」と。
【動画】F002ハチに刺されたら
要するに、こちらから攻撃や刺激を与えることをしなければ襲ってはきません。まずこのスズメバチの性格を頭に入れて、決してパニックにならず、落ち着いて行動することです。
万が一、スズメバチに刺された場合のことについて触れます。本来、スズメバチの針には人を殺すほどの毒はありません。危険なのは「アナフィラキシーショック」です。
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2回目は生命の危機!アナフィラキシーショック
その原理を説明します。スズメバチに1回目に刺され、抗原(ハチ毒)が体内に入ると、体はこの異物を排除しようと抗体が作られます。そして、この「抗原抗体反応」(免疫反応)が生体に不利に働き、さまざまな障害を引き起こす場合を普通、アレルギーと呼んでいます。
問題なのは、スズメバチに2回目に刺された場合です。1回目の反応で体内に作られた肥満細胞が再度、抗原抗体反応を起こし、ヒスタミンなどの化学伝達物質が急激に放出され、短時間で呼吸困難、血圧低下などの重篤な症状を現し、対応がまずいと死に至ります。
応急処置の方法は以下の通りです。
- スズメバチに刺された場を静かに去る。
- 傷口からハチ毒をつねるようにして搾り出す。
- 水で洗い流し、刺された場所にあて布をする。
- できるだけ速やかに病院を受診する。
最後にスズメバチに刺されないために注意すべきことです。アナフィラキシーショックに至らない場合もちろんあります。しかし、起きた場合は30分以内が生死の分かれ目ともされます。病院をすぐに受診するに越したことはないでしょう。
【出典】蜂の研究室 http://t-meister.jp/hachi/lab/anaphylaxis/
冒頭にも触れましたが、
②こちらからは絶対に刺激しない
③スズメバチは攻撃して来る時はアゴで「カチッ、カチッ」と警告音を出しますので、その音を聞いたらすぐにその場を静かに離れる―などです。
まとめ
スズメバチに遭遇する機会はそれほど多くはないでしょうが、仮に接する機会があったら、落ち着いて静かにその場を去るほか、自らは絶対に攻撃、刺激を与えないことが大切です。
スズメバチに刺されると、ハチ毒は2回目に体内に入った際には「アナフィラキシーショック」という激烈な生体反応を起こしてしまう恐れもあり、生命の危険にもさらされます。適切な処置をスピーディーにした後に医療機関をすぐに受診しましょう。
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