実は怖い!手首の痛み(小指側)が痛いときの治療方法・期間ご紹介!
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手首の小指側の痛みの原因
(出典:イラストAC)
【TFCC損傷】
正式名称は三角線維軟骨複合体損傷といいます。あまり聞きなれない名前ですし手首の痛みなので捻挫として思われがちです。主にテニスやバドミントンといったラケットを使うスポーツ選手や野球選手、ゴルフ選手に見られます。他にも強く手をついた衝撃で発症してしまうこともあります。
このTFCCは靭帯と軟骨の複合体で関節がグラつかないようにしてくれたり壊れないようにクッションの役目をしてくれます。手首の小指側にある出っ張った骨尺骨と親指側に少し出ている橈骨を繋いでいて、ここにに亀裂が入ってしまうと前述のように痛みを生じたり握力が落ちたりの症状が出ます。
場合によっては関節が完全に外れてしまうケースもあります。手首の捻挫かな?と思っても痛みが続いたりスポーツや生活に支障が出る場合にはTFCC損傷の可能性がありますので整形外科での受診をオススメします。
【尺骨突き上げ症候群】
先ほど説明した尺骨と橈骨は通常並列になっているのですが、病名の通り尺骨が橈骨より突き出てしまっていることにより痛みが生じます。生まれつきであったり、骨折後の変形や長年仕事で小指側を酷使している方に見られます。
改善・治療方法
(出典:いらすとや)
【固定療法】
サポーター・ギプス・テーピングなどを使って患部を固定します。症状にもよりますが比較的軽度であればテーピングや手首だけのサポーターを使って部分固定をした上でプレーの続行も可能です。
外傷が見られ痛みで手首を返せないなど重症の場合であればギプスで完全固定になります。一週間後に大事な試合が…という場合には痛み止めで無理をすることも可能ですが主治医の方と相談してください。
【手術】
かなりの専門的な手術でとても難しいです。技術進歩によって手首のような小さな関節でも覗ける関節鏡と呼ばれる内視鏡も発達してきていますが、それでも幹部が小さいですので経験と技術が要求されます。
手術を考えている方はTFCC損傷の手術の例を多く取り上げている病院を探してみてください。
【動画】
こちらに超簡単なテーピングのコツの動画ありましたのでご紹介いたします!
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治るまでの期間・まとめ
(出典:いらすとや)
TFCC損傷の固定療法であれば3~4週間、手術であれば入院期間は1週間程度だと言われています。安静期間が確保できるのであれば固定療法で手首を休ませてあげるのが一番良いでしょう。
手術の場合入院期間が短いですが費用が10万円前後かかるようです。尺骨突き上げ症候群は主に手術で余分な骨を切除する方法がとられます。
どちらも手首の痛みという点では腱鞘炎と似た症状なので放置してしまいがちですが、なかなか治らないという方はX線検査をしてもらいましょう。造影剤が漏れているようであればTFCC損傷、尺骨が通常の長さでない場合は尺骨突き上げ症候群ということを最低限覚えておおきましょう。