スズメバチの天敵?ハチクマ・オニヤンマ・アブ・クモの特徴

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スズメバチに天敵は存在するのか?

天敵を、生物の捕食者・寄生者となり、殺したり増加を抑制する他の生物と定義すれば、スズメバチを食べたり、スズメバチに寄生する生物は存在するので、スズメバチに天敵は存在する、といえます。そこで、スズメバチを防除する対策の一つとして天敵を利用するという考え方もあり、研究されています。

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天敵の種類

猛毒と強靭なあごを持つスズメバチも、哺乳類、鳥類、昆虫、寄生生物などいくつかの種類の生物の中に天敵をもち、日々格闘しています。そのいくつかを調べてみました。

各種天敵の概要・説明

A:哺乳類

【人】

日本では、全国的にスズメバチの幼虫やさなぎを食べる習慣があり、クロスズメバチ属などの小型種は「へぼ」、「すが」、「ぢばち」などの名前で親しまれています。甘辛い佃煮風で食べるのが一般的です。他にネット販売もされています。

【熊】

かなり空腹の熊が、スズメバチの巣を幼虫さなぎを目当てに襲うことがあるそうです。スズメバチが人の頭を襲うのは熊の黒い色に反応するから、という説もあるらしいです。

B:鳥類

【ハチクマ】

タカ科ハチクマ属に分類される鳥類の渡り鳥であるハチクマは、木の上に巣を作るコガタスズメバチだけでなく、地中に巣を作るクロスズメバチやオオスズメバチでも、足で巣を掘り起こして捕食します。

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C:昆虫

【オニヤンマ】

オニヤンマは色彩が美しいとんぼですが、スズメバチを6本の足でとらえて捕食します。その捕食のシーンがネットでも公開されています。

【ベッコウハナアブ】

ベッコウハナアブは全身に黄橙の毛が生えている大きなアブです。はねの中央部に黒斑があり、幼虫はスズメバチ類の巣の中にいて、死んだハチの幼虫やさなぎを食べて育ちます。

【コメツキムシ】

仰向けにすると跳ねて元に戻る動作が、米を搗く動作に似ていることからこの名前があります。冬を朽木の中で過ごしているときのスズメバチの女王は殆ど動けない状態にあり、この無防備な女王バチをコメツキムシが襲います。

【スズメバチネジレバ】

ネジレバネは寄生昆虫の総称です。雄は目、足、翅をもち、雌は足や翅は持たず蛆虫状の種類が多いです。スズメバチネジレバネは宿主であるコガタスズメバチに寄生し、雌は生涯、宿主の体内に留まり、雄は羽化すると宿主から脱出し数時間の間に雌を探して飛び回ると考えられています。

宿主は複数のネジレバネに寄生された場合を除き殆どは衰弱することはなく、翌年まで女王バチと越冬すると考えられています。

【カマキリ】

カマキリとスズメバチとは互いに捕食する関係にあるようです。ある人の意見ですが、普段はカマキリの方が強く、スズメバチの方が捕食されることが普通ということもあるようです。

【クモ】

クモが見事な手さばき、足さばきでスズメバチをからめ捕るシーンを見たことがあります。ただ、クモの巣の規模が小さいと、スズメバチが振り切って逃げてしまう場合もあるようです。

D:寄生生物

【線虫】

線虫は、細長い糸状の外観で無色透明で骨はなく器官があるので食事や消化機能をもっています。体長は0.3~1mmと小さく無色なので視認できません。近年、スズメバチタマセンチュウと命名された新種の線虫が発見され、この線虫に寄生されたスズメバチの女王が不妊となることから、スズメバチに対する生物的な防除の対策の一手段としての利用可能性が注目されています。

まとめ

スズメバチをめぐるいろいろな天敵について調べているうち、普段聞きなれない生物たちがスズメバチの運命と係わっていることがわかり、また、スズメバチに対する生物的な防除の対策の一手段として、これまで、なじみのなかったスズメバチタマセンチュウが注目されていることに興味を覚えました。

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