子供が溶連菌の症状に!大人は仕事を休む必要がある?
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時々、職場でこんな会話が電話などで交わされないでしょうか?「子どもが溶連菌感染症、って言われて休まないとならないようなので…」。普段たまに聴くことがある「溶連菌」という言葉ですが、どんな菌なのでしょうか?
そしてどうして子供が感染したからといって、大人である親が仕事を休まないとならないのでしょうか。かかった場合の症状や仕事への影響などを中心にまとめてみました。
細菌の飛沫感染などが原因
まず、溶連菌感染症という病気の説明から始めます。溶連菌は正式には「溶血性連鎖球菌」と呼ばれる細菌です。この細菌がお子さんののどに感染し、そこに炎症が起きているのです。
お子さんが「のどが痛い」という場合、だいたいはウイルスや細菌が感染し、炎症を起こすのですが、大半はウイルスで、時にこの溶連菌という細菌感染であることがあります。
この溶連菌感染症もタイプによって複数に分かれますが、90%以上が「A群β溶血性連鎖球菌」というもので、このタイプはのどに感染しやすく、咽頭炎や扁桃炎、中耳炎、肺炎などの病気につながりやすいとされています。
次にこの溶連菌に感染した場合の症状です。主には、発熱とのどの痛みです。
風邪と違って咳や鼻水はあまり出ませんが、日常生活の中で自然に出るくしゃみなどで飛沫感染したり、経口感染しますので、子どもを看病するお母さんらは要注意です。
症状としてはこのほか、頭痛や腹痛、首筋のリンパ節の腫れなども見られます。
そして、この感染症で注意しないとならないのは、合併症です。急性の糸球体腎炎やリウマチ熱、中耳炎、肺炎などにもつながりかねませんので、症状を悪化させないこともポイントです。
仕事を休む必要もあります
一度感染してしまったら子どもは登園・登校せずに休まないとなりません。感染していない大人も働いている職場の就業規則などにもよりますが、まずは上司と相談することが大切です。
大人もかかってしまうと、インフルエンザなどのように出勤停止の職場も多いですが、溶連菌感染症までは想定していない職場も多いようです。
私の職場は福祉サービスの現場ですが、つい最近、保育園児を持つ同僚のお母さんがやはりお子さんが溶連菌感染症にかかり、上司と電話で相談していました。その際は、「用心して休みを取った方がいいのでは…」ということで、結局2日間休みを取りました。
就業規則などには書いていなくても、このような対応をする職場は多いかもしれませんね。誰かにうつしてしまわないかな、と不安であれば、仕事は休むに越したことはありません。
抗生物質の服用で治癒
抗生物質の服用
溶連菌感染症にかかっても免疫力が高い人は自然治癒する場合もあるようです。しかし、キチンと薬を飲み、早めに治しましょう。体力が落ちている場合は合併症のリスクもありますので、油断は禁物です。
下記の動画でも1分10秒頃から抗生物質の服用について触れています。
【動画】病気をしるしるカレンダー 《秋》溶連菌感染症
まとめ
溶連菌感染症は細菌感染が原因で、子どもがかかりやすい病気です。しかし、子どもと一緒に生活している大人や免疫力の弱っている人にも感染しやすいです。
しかも、体力が弱っている場合は合併症にもつながりかねませんので、子どもなら登園・登校を控えるのはもちろん、大人も仕事を休むことが望ましいと言えます。