ADHDとアスペルガーの違い!仕事で併発するのでしょうか?
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ADHDや発達障害、アスペルガー…発達障害に関してはさまざまな病名や障害名があり、なかなかそれらをキチンと理解できないのではないでしょうか?
よく聞くことが多いADHDとアスペルガーはどのような関係にあるのでしょうか?
また、この2つの疾患・障害は併発することがあるのでしょうか?ADHDとアスペルガーについて考え、併発した場合の対処方法などについてもまとめてみましょう。
⇒【動画】ADHDとアスペルガーの違いを徹底比較 両方を併発している場合も
発達障害は「発達障害支援法」によって定義付けられています。それによると、発達障害は大まかに
①広汎性発達障害
②学習障害(LD)
③注意欠陥多動性障害(ADHD)
3つに分けられます。
どの障害も、
①先天性の障害
②障害は一生涯にわたること
③障害は発達の過程で年齢と共に現れること
などが挙げられます。
ただし、成長過程に障害があることが基本なので、一部の障害や個別ケースでは健常な人のレベルにまで成長が回復されることもあります。
どちらも脳機能の偏りが原因
冒頭に触れたようにADHDは3つ目の分類の疾患・障害であり、アスペルガー(症候群)は1つ目の範疇の「広汎性発達障害」で、この中には自閉症やトゥレット症候群なども含まれます。
どちらも脳機能の偏りによって現れる行動の特性で、極端な落ち着きのなさや衝動的な行動、常識外の過活動などが見られ、集中力の維持ができないことが特徴となります。
【出典】http://asupe-adhd.com/category4/entry18.html
ADHDとアスペルガー症候群は併発するケースもあります。そうした併発した例では、次のような行動が目立ちます。
- 人とのコミュニケーションが苦手なアスペルガー症候群と注意が散漫で過活動気味のADHDが組み合わさることで、言葉で説明ができないながら、次から次へと興味・関心が移り変わり、周囲の人はその行動に振り回されてしまいます。
- 振り回されることで、その集団内ではいつも問題児として扱われることが多く、当の本人は劣等感を抱き続けるという悪循環に陥ってしまいます。
職場ではチームワークのとり方を工夫する
職場では何事もチームワークで動く必要があります。
ですから、こうした集団内にこうした人が居ると、仲間外れ、打ち合わせがうまくいかない、いつも問題視されるなどのことが繰り返され、職場の連携や協力がスムーズにいかないケースが多いようです。
こうした場合、どのように対処したらよいでしょうか?お勧めしたい対応は以下のようなものです。
- 一人で業務に打ち込めるデータ分析などの仕事を任せる。
- チームで行う業務に参加するとしても小集団で、その人のペースに合わせ、事前にしっかりと理解してもらった上で、一部の業務を任せる。
- どうしてもうなくいかない場合は、障害者雇用枠などでの仕事に移ってもらう。
【出典】http://asupe.net/syougai/kaizen22.html
大切なのは、その人がどのような技術や能力を持っているか、です。なるべくチームでなくてもこなせる業務に力を発揮してもらうことが重要かもしれません。
参考までに歴史上の有名な人物たちもこうしたADHDやアスペルガー症候群だった、という研究もあるくらいです。
まとめ
ADHDとアスペルガーは「発達障害支援法」の対象となる障害です。しかし、分類上は違うタイプに属し、特徴・特性はそれぞれ異なります。
ただし、2つの障害を併発することはありますし、職場でこうした人や同僚と仕事をともにする機会も少なくないかもしれません。こうした人たちの特性を理解しながら、チームワークを考えていくべきです。
ただ、そうした連携や協力が難しい場面に遭遇する可能性も高いです。そうした場合には異なったアプローチも検討されて良いと思います。