糖尿病の食事メニューを作る前に知ってほしい10のこと【その1】
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高カロリーの外食や、脂肪や塩分の多い偏った食事を摂り続けていると将来糖尿病を発症してしまう恐れがあります。
旦那さんが会社の健康診断で「糖尿病になる恐れがあるので注意してください」なんて言われる事があっても、糖尿病予備軍の場合は、普段の食生活を見直す事で症状が改善される事もあります!
どんな食事を摂ればよいのか、解説していきますね。
糖尿病予備軍ってなに?
糖尿病予備軍とは、境界型糖尿病ともいわれ、今後糖尿病を発症する危険性が高い人の事をさします。
生活習慣の乱れやバランスの悪い食生活が続く事が原因で起こるとされています。
正常な人よりも血糖値(血液中のブドウ糖の量)が高く、糖尿病と診断される人よりは低いので境界型糖尿病といわれます。
具体的には、空腹時にはかる血糖値が110㎎/dl~126㎎/dlであること、糖液を飲んだ後2時間後の数値を見るブドウ糖負荷試験の結果が180以上/60分、140~200未満/120分である場合、境界型に判定されています。(日本糖尿病学会の診断基準)
糖尿病予備軍の状態で更に肥満や高血圧、動脈硬化の症状をもっているまま放置してしまうと知らない内に進行し、糖尿病を発症するだけでなく、突然脳梗塞を引き起こしたり心臓病を発症したりするケースもあります。
気付いた時には網膜症や痛風、腎症など合併症を起こす事があるので、予備軍の今の内に食生活を見直して進行させないようにすることが必要です。では、具体的にどの様に見直せばよいのかご紹介していきますね。
糖尿病になるしくみ
糖尿病は生まれつきインスリンの代謝が悪いために起こる1型糖尿病と、普段の食生活の乱れや運動不足によりインスリンの代謝が悪くなり発症する2型糖尿病という2種類に分けられます。
日本では約95%の患者さんが2型糖尿病であるといわれています。糖尿病予備軍になる場合は、不規則な食生活が主な要因とされる2型糖尿病のケ―スなので、どのように発症するのかしくみを説明します。
正常な人の場合、ごはんやパン、麺や果物、お菓子など糖質のものを食べると身体の中で消化や分解が繰り返されて、腸の中でブドウ糖に変わります。ブドウ糖はそこから血液の中へ流れます。
同時に、膵臓からインスリンが作られ、血液の中にインスリンが流れます。健康な人であればインスリンの働きにより血液中のブドウ糖が細胞の中に入る事で栄養が回ります。
食べた直後は血糖値が上がりますが、インスリンの分泌により徐々に血糖値は安定した数値に戻るという働きをします。
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このようにインスリンの働きがあり血糖値が調節されることで健康が維持できますが、炭水化物の過剰摂取などバランスの悪い食生活が続くことでブドウ糖が過剰に生産され、インスリンの分泌が間に合わなかったり、膵臓の働きが弱まりインスリンの代謝が悪くなることがあります。
インスリンの代謝が悪くなることで、充分な量のブドウ糖が細胞の中に入る事ができず、血糖値が上がったまま下がらないというような状態を起こし高い血糖値になってしまうのです。
インスリンは膵臓の働きが弱い場合と、インスリン自体の働きが悪い場合など要因は様々です。これが2型糖尿病のしくみです。
食生活の乱れや運動不足になる背景にはストレスによる暴飲暴食や食事に対する知識不足などライフスタイルに原因があるものもあるので根本的な原因を取り除くことも考えながら、食生活を改めるという考え方もしていくようにしましょう。
糖尿病になりやすい食生活チェック
糖尿病になりやすい食生活として、チェック項目を作りました。当てはまるものに「はい」「いいえ」で答えてみてくださいね。
①炭水化物中心などバランスの悪い食生活が多い
②夜寝る前に沢山食べ、すぐ寝る
③油っぽい味つけの濃いものでないと満足できない
④のどが渇くことが多い
⑤ジュースやアルコールを良く飲む
⑥1日2,000歩以下である
⑦お菓子など間食をよくとる
⑧早食いだ。
⑨ストレス解消は沢山食べる事だ。
⑩今まで着ていた服が着られない
いかがでしたか?3個以上「はい」の方からは特に生活を見直す努力をしてほしいのですが、特に①③④⑤⑥に当てはまる方は病院の定期健診を受けて糖尿病予備軍にならないよう注意して頂きたいと思います。
糖尿病にならないためには、普段から体重管理をしっかりとし、3食規則正しくバランスの良い食事をとり、1日最低2,000歩以上は歩く適度な運動が必要です。
間食は高カロリーの甘いお菓子よりも、低カロリーの一口タイプのゼリーや甘さ控えめなクッキーなどで代用しましょう。食べてすぐ寝るのは太るもとになるのでやめましょう。
では、どのような食事を摂れば糖尿病予防になるのか、詳しくご紹介していきますね。