ステロイドの強さ一覧表と強さ別市販薬例
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ステロイドという言葉を聞いたことはあっても、その正確な意味や知識は一般的にはあまり馴染みがないのではないでしょうか?
虫に刺されてかゆみがある時などにステロイドの塗り薬を使うことぐらいは理解しているでしょうが…。
では、ステロイドにはどんな種類があり、効き目などはどの程度なのか、基本的なことを整理してみましょう。
このステロイドには
①抗炎症作用
②免疫抑制作用
③骨代謝や糖、タンパク質の代謝促進
―などの機能を持ち、私たちが生きていく上で欠かせないホルモンです。
市販薬は「強い」~「弱い」の3タイプ
このステロイドを人工的に作り、塗り薬として開発されたのが、ステロイドの薬です。用途に応じて軟膏、クリーム、ローション、スプレーなどのタイプに分け、製品化されています。
【出典】アトピー攻略ブログ
このステロイド、強さ=強力度によって5種類に分けられています。
つまり、
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最も強い(Strongest )
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非常に強い(Very Strong)
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強い(Strong)
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普通(Medium)
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弱い(Weak)
この5タイプです。
このうち、市販薬は3~5の3タイプです。
では、この「強い」とはどういうことでしょうか?
ステロイド薬の場合、主に「血管収縮指数」というものと「臨床の効果」によって評価されます。
皮膚に薬を塗った際に血管がどの程度収縮し効果を上げるのかを指数として表し、「強弱」を決めます。
【動画】ステロイド軟膏とかゆみ
重症度や皮膚の部位に応じて塗り薬は使い分け
炎症の重症度に応じて処方されるステロイド薬の強弱が決まります。
強い、弱いに応じた各種ステロイドの特徴、注意点などを簡単にまとめてみます。
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皮膚は薄いほど、ステロイド薬の吸収力は高く、効果は出やすいとされています。このため、子供の場合は弱めのステロイド薬が選択されることが多いです。
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同様に、顔など皮膚が薄い部分も弱めの薬です。
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逆に皮膚が厚い手のひらや足の裏などは強めのステロイド薬が選択されます。
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こうしたことを踏まえ、同じような症状であっても年齢や塗る場所によってどの程度のステロイドを選ぶかは違ってきます。
【出典】[2015年新版]知っておきたいステロイドのランクの強さ
このようなことを頭に入れて、市販薬の主なものについて紹介します。
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全身への副作用を抑えるタイプの薬も
市販で購入できるステロイド薬は
①ステロイド剤のみが配合されているタイプ
②ステロイド剤+かゆみ止め配合
③ステロイド剤+抗生物質
―の③タイプがあり、症状に合わせて選択します。
わからないことなどがあれば、店頭販売時に薬剤師のアドバイスを受けましょう。
そして、市販薬はすでに説明の通り、強さは3ランクあり、
「強い」は抗生物質を配合したタイプで、商品名「振るコートF」など。
「普通」はごく一部に抗生物質を配合したものとステロイド剤のみ、かゆみ止め配合と複数タイプがあり、「ムヒアルファEX」「セロナ軟膏」などです。
「弱い」タイプは「エマゼン軟膏」「オイチミンD」など。
ところで、こうしたステロイドの塗り薬の副作用などが不安な方もいらっしゃるかと思います。こうした方には「アンテドラッグステロイド」という全身への副作用のリスクを抑えたタイプがあります。
薬を皮膚に塗った後、効果はしっかりと出しながらも体に吸収されると代謝され、作用がすぐに消える薬です。
副作用が心配な方にはお勧めです。薬剤師に相談しましょう。
まとめ
ステロイドは本来、人間の体内でできたものですが、
塗り薬として知られるステロイド薬は人工的に開発されたものです。
医療用、一般市販薬がありますが、
市販のものは強力度が上から3~5ランクの3タイプです。
重症度や部位によって使い分けるほか、副作用が少ないタイプもあります。
不安があったり、より深く効果などを理解したい場合は
薬剤師さんや医師に相談しましょう。