お盆墓参りで知りたいお供えの選び方と「のし」書き方は?

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お盆

古くより、日本には死者の霊を敬う風習があります。

敬虔なる信者であったり、生前偉業を成した英雄であるわけでもない、ごくごく普通の一般人が守護霊となり、私達子孫を見守り続けてくださる。というのは、わりと日本独特の感性であるものでして、そうした風習の代表と言える行事が、やはりお盆なのではないでしょうか。

お盆のしきたりは宗教や地域性によっても違いがあり、多宗教入り乱れる日本の事情ではすべてを一括りには語れませんが、今回はそんなお盆についてちょっと知っておきたい作法、お供え、そうしたものをご紹介していきたいと思います。

お盆の時期

お盆の時期には二つあります。

旧お盆:8月13日~16日
新お盆:7月13日~16日

『盆棚・精霊棚の飾り方とお盆飾りのご紹介』

 

お供え物はどんなものを選べばいい?

お供えの基本は五供(ごく)と呼ばれ、以下の通り、
『香(こう)』
線香の事ですね。火を消す時は息で吹き消さず、手か、火消しうちわで煽ぎ消すようにしましょう。

『花』
これといった指定はありませんが、生前ご先祖様が好きだった花などが喜ばれます。
他、庭に咲いた花や、野に咲く花でも大丈夫です。

『灯燭(とうしょく)』
ロウソクのこと。仏壇を照らし、その明るさが知恵の象徴であり、ロウソクの様が人生を表すなど意味があります。また、線香に火を灯す役割もあり、お参りをする時は必ずロウソクをつけましょう。もちろん、火を消す時は線香同様です。

『浄水(じょうすい)』
綺麗なお水。水道水でも構いません。浄土真宗では供えないそうなので注意ください。

『飲食(おんじき)』
家族と同じものを出す仏前と、故人の命日や法事に出す霊供膳があります。
後者の場合は精進料理になるため、魚や肉は避けてください。

また、食べ物をお供えする時の注意点として、必ずすぐ食べられる状態にしてお供えしましょう。

包みが空いてない、蓋がしてある、果物などの皮を剥いていない。とするのはNGですので、お気をつけて。くわえて、長く放置しないように、時間が経てばお下げする事も忘れないようにしましょう。

お盆

 

お供え物の相場

気にされる方、結構おおいですよね。しかし、相場と言うのははっきり言いまして、ありません。

いえ、一応世間的に見れば、3000円~1万円と、おおよその目安はありますが、そも、ご先祖を供養するのにお金の価値を問う、というのが、仏教のみならずどの宗教にも存在しない事を忘れないでください。

五供の例にも書きましたが、花を供えるにしても、野に咲いた小さな花ですら、ご先祖様は喜んでくださります。そこに必要なのはいつの時代も、人の心というわけですね。

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えっ、のしがマナー違反!? 正しいのし紙の作法

このページを見てくださり、中に「のしの書き方~」「のし~」と思って見られている読者様、居られると思います。大半だと思います。そこで、どこに行っても勘違いのままなので、ここでは是非知っておいて欲しい重要なこととして、まず、のしを付けるのがそもそものマナー違反です。

さて、どういう事かと言いますと、のし紙、実はこちら、正確には「掛紙(かけがみ)」と言いまして、包装を頼めるお店ではどちらでも通じますが、正しくは「『御伴』と書いた掛紙をかけてください」と言えば伝わるでしょう。

それでですね、『のし』がいけない理由として、簡単にいいますと、のしは「お祝いの為の物」であり、お目出度い事に使う右上の飾りの事をさして言うのです。と言えば、なぜ「のし」が行けないのか、解りますよね? お盆がまるでお祝い事となるからです。

ただ、お店などで「のし」と頼んでも、百貨店でもお菓子店でも、店員さんはこれを知っています。ので、ちゃんとした「掛紙」をくださりますが、お盆に誰もが祝い事の意味がある「のしをください」と言うのはいたたまれません。

是非、この機会に覚えて頂けたらと思います。

のし のし

(引用元:https://shop.ninben.co.jp/noshi/ 様より)

また、掛紙の簡単な作法としまして、地域性が非常に大きく分かれるので、必ずご実家や身近の風習と合わせて欲しいのと、また、違う意見が出たとしても、そもそも風習に「絶対がない」と言うのを念頭に置いていただき、掛紙は黒白か、黄白の水引を使います。

もちろん、のし(右上の飾り)は付けません。絶対に。
水引を紅白にしないのも、お盆は祝い事ではないからです。

お菓子の内側か外側、どちらに付けるのかは地域性がありますので、こちらもご実家などに合わせてお考えください。また、お名前を書かれる場合はフルネームで書くようにしましょう。

 

今回のまとめ

ちょっと偉そうに言いましたが、筆者も調べて知った事は多くあります。

間違った知識、違った習慣は正し、すべてを知るご先祖様に笑われないように、お盆を迎えたいですね。

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