糖尿病!?子供の初期症状とならないための予防策
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糖尿病は生まれつきの場合を除き、生活習慣の乱れや不規則な食生活が原因で発症する場合が殆どと言われています。
食生活の欧米化や運動不足の増加から、以前は成人してから発症する場合が多かった糖尿病が、低年齢化しているケースが増えています。
お子さんが糖尿病かどうか不安な方、予防するにはどうすればいいのかを併せて解説していきたいと思います。
子どもでも糖尿病になる危険がある!
生まれつきの障害を持つ場合を除き、殆どの糖尿病は食生活習慣の乱れにより発症すると言われています。
遊びは室内でのゲームが多く身体を動かす機会が減ったり、スナック菓子や高カロリーの食べ物ばかりを摂っていたり、深夜まで起きていたりストレスを抱えていたり・・。
色んな原因が重なって不規則な食生活が続くと、いつのまにか肥満から症状が進行して糖尿病になってしまう・・という可能性もあります。
体がだるいとか、やたら喉が渇くとか脂っこい料理や甘いものばかり好きで運動もしていないという状態のときは危険信号!
今からでも食生活習慣を変える必要があるといえます。
それでは、具体的に糖尿病とはどんな病気なのかご紹介しますね。
糖尿病になるメカニズム①1型糖尿病
子どもの1型糖尿病は、肥満を伴わないとされています。主に幼少期から10歳前後に発症するのが多いようです。
通常、膵臓から作られるインスリンにより血糖値が調節され体に栄養が回りエネルギーに変わる事で体調が安定するのですが、1型の人はインスリンがうまく作れず、血液中に充分に栄養が回らなくなるので低栄養・高血糖状態になってしまいます。
その為自己注射をしてインスリンを投与する必要があります。
1型糖尿病の初期症状は喉が異常に乾く、体全体のだるさ、頻尿、体重減少があり、それが急激に起こることが特徴です。
そのため早期発見しやすいのですが、この状態で放置しておくと症状が悪化し昏睡状態に陥ってしまう事もあるので、子どもの変化は注意して見ておきましょう。
症状が見られた場合は病院で受診するようにします。
1型糖尿病が起こる原因は未だにはっきりしていませんが、以前は遺伝による原因が指摘されていました。
現在は、自己免疫による原因説があります。自己免疫とは、外部からウイルスなどが入ってきた場合、排除する為に自分の細胞を攻撃して破壊するような機能の事です。
中には過剰に自己免疫力が強い体質の人がいますが、その場合殆どのβ細胞を破壊してしまい、インスリンを作る事ができなくなってしまう事で糖尿病を発症してしまうという考え方です。
また1型糖尿病はインスリンの不足により体の栄養が回らず、身長が伸びなかったり発育を阻害するということもあるようです。
さらに、血液中に脂肪の分解されたケトンという物質から作られたものが溜まる事で、血液が酸性になるケトアドーシスという症状が起きる事があります。
進行すると嘔吐による脱水症状や昏睡、ひどくなると死に至る事があるので普段からインスリンコントロールをする生活をするなど、厳重に注意が必要です。
糖尿病になるメカニズム②2型糖尿病
子どもの2型糖尿病の約70%は肥満を伴っているといわれています。8歳ほどから発症が多く、13~14歳で糖尿病とされるケースが増えているようです。
肥満は偏った食生活や運動不足が原因で起こりますが、家族が太っているなど、遺伝も関係しているとされています。
炭水化物中心の食事などが続くことで内臓に脂肪がたまりすぎ、適した量のインスリン分泌が出来なくなって血糖値の調整がうまくいかなくなることで起こると考えられています。
2型糖尿病の初期症状も1型と同じく、喉の渇きやだるさ、体重減少や頻尿という症状がでます。1型と違い、ゆっくり進行するようなのでなかなか気づきにくいかもしれません。
しかし、そのまま放置すると腎症や糖尿病性網膜症が起こる可能性があるので、少しでも子どもの様子が変だと感じたら早めに病院を受診するようにしましょう。
1型糖尿病の場合の食生活習慣
1型糖尿病は肥満が理由で発症するわけではないので、食事制限はしなくてもよいです。子どもの時には特に、発育を促す為にバランスの良い食事を毎食摂れるよう献立を作るようにします。
食事制限の必要はないですが、インスリンの出が悪いため、糖質の多い食事や甘いお菓子、ジュースなども急に血糖値が上がる恐れがあるので避ける必要があります。インスリン注射と共に血糖を上手にコントロールする必要があるので、医師と相談しながら適切な栄養を摂るよう心がける必要があります。
2型糖尿病を予防する場合の食生活習慣
2型糖尿病は肥満が原因で発症してしまうので、予防する為には、ダイエットが必要になります。食事を改善するだけでなく、日頃から適度な運動もすることが必要です。
食事の献立は身長や年齢から1日に摂れるカロリーを計算して決めます。1日1800キロカロリー摂れる場合は、そのカロリー内に収まるように栄養のある食品を積極的に摂る事を中心とし、お菓子など甘いものを多量に摂る事を避けるようにします。
子どもは成長期なので、無理に食事を制限するのは避け、肉や魚、豆腐類、卵などと共に野菜もたっぷり摂り、子どもの食事の満足度も満たせるようにバラエティのとんだメニューで楽しませるとダイエットも楽しく長続きするのではないでしょうか。
バランスの良い食事を3食とり、間食を減らすと共にクラブ活動などに参加させ日常的に身体を動かす習慣をつけてもらうようにします。
親が気を付けるべきこと
子どもは集団生活の中で自分だけ甘いジュースやお菓子を我慢しなければならなかったり、体調が悪くなったりすると不安になることがあると思います。
そんな時は、なぜ我慢しなければならないのか、今の体調になった原因や予防法をわかりやすく子どもに伝える事が必要だといえます。
ポテトチップスやインスタントラーメン、甘いペットボトル飲料などを自由に与えていては肥満のもとになります。食事は規則正しい時間に3食にわけてとり、1日30品目の食材を摂る事を目標にしましょう。味付けは薄味にし、素材を生かしたものにします。
脂っこいメニューは避けましょう。カロリーが高くなりやすいお肉も、高たんぱくで低脂肪のとりささみや鶏むね肉、豚肉や牛肉の赤身肉を使うのもおすすめです。
同時に野菜を沢山使ったメニューを作り、料理自体のかさを増やしましょう。食物繊維が摂れて便秘予防になるほか、子どもは量が多い食事を見て満足すると思います。早食いをせずにゆっくり良く噛んで食べるよう教える事も大事です。
子どもは隠れて間食をしようとしたりするかもしれませんが、必要以上に責める事なく、少しずつ健康に良い食事の楽しさを教えていきましょう。家族全員で同じ食事を摂る事で、全員が健康になる事も期待できます。
同時に運動も大切です。ゲームなどを必要以上に与えず、出来るだけ外に出て遊ぶよう促したり、家族で一緒に外でスポーツをやる習慣や散歩をするなども良いでしょう。
ここまでの子どもの糖尿病の予防法をまとめますと
・バランスの良い食生活を継続する(1日30品目、決まった時間に3食にわけてとる)
・味付けは薄味にして素材をいかす
・脂っこいものは避ける
・野菜を沢山とり、かさを増やす
・ゆっくり良く噛んで食べるよう教える
・ポテトチップスや清涼飲料水のペットボトルなどは与えない
・運動を習慣づける
・家族も子どもと同じ食生活習慣に変える
・子どもに何故この食生活が必要なのかきちんと教える
以上になります。今までの食生活を変えるのは、最初は難しいかもしれません。初めは、野菜を増やす、次は油を少な目に使って調理をする、など少しずつ出来る事から増やしていく事も良いと思います。
大事なのは継続する事なので、焦らずじっくり続けていきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
子どもの頃に食生活が乱れてしまうと大人になって直すのはなかなか難しいといえます。
早い内から、良い食習慣に直す事で病気の発症を抑える可能性が強まります。
食生活だけでなく、夜更かしを指せないようにしたり、早寝早起きで運動もさせるなど日常生活を充実させることも教えてあげてくださいね。