女性の厄年が出産と関係している!?厄払いと捨て子の風習とは?
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どんどんなに科学が進んでも、やっぱり根強く気になるしきたりや習わし。
それはやはり、ただの迷信などではなくちゃんとした理由があるからこそ。
女性の厄年もそうです。それをきちんと理解したうえで、気になる厄年に備えましょう。
厄年って?
厄年とは古くから日本で男女別に厄が多いので慎むべき年齢とされている歳のことです。
女性の厄年というのは、19歳、33歳、37歳、更に地方によっては60歳前後にも厄年のある地域があります。
気をつけなければいけないのはこれが数え年であること。
生まれた時点で一歳と数えた場合の数、しかも誕生日ではなく正月に歳をとるという計算なので、
まだ誕生日を迎えていない人は年齢+2、誕生日を迎えた人は年齢+1と数えれば間違いないでしょう。
上記の厄年だけではなく、前後二年も前厄と後厄と呼ばれ、同じく気を配るべき年になります。
何故その年齢が厄年に?
一見するとランダムに見える数字。
しかも、その時々でそれぞれに忙しい盛りの歳にあたります。
なんでこんなに忙しい時期に限って、と思うのも無理はありません。
そもそも、忙しい時期だからこそ、厄年に選ばれたからなのです。
19歳といえば、女性の子宮や卵巣が大方成長を終え、その役目の準備を整える頃。
33歳は、次にピークを迎える歳で、大厄とされています。
この歳になると、出産を経験する女性、子育てに忙しい女性などが多いですね。
37歳は今では珍しくありませんが、高齢出産に当たる歳でもあります。
これらを女性としての一生の節目であると考え、だからこそ慎み気を付けるべきである、と戒めるのが厄年です。
出産と厄年の関係は?
この様に女性の節目節目にある厄年だからこそ、出産との関係が強いと考えられていますが、
その捉え方は時代によって変わってきます。
昔は厄年に子供を産むのはよくないとされていたようですが、
今では特に男児の場合、逆に厄除けや厄払いになるという考え方も増えています。
地方によっては男児であれ女児であれ、厄年に出産した子供は厄を背負って生まれてきたのだから特に気を付けるべき、
もしくは「捨て子」という風習を行うべきとする場合もあります。
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「捨て子」とは?
捨て子と聞いて驚いた人もいるでしょう。
地方によって「子捨て」とも呼ばれ、両親の大厄、
つまり女性の33歳か男性の42歳の時に生まれた子供の厄を払うために行われる風習で、
もちろん子供を実際に捨てるというわけではありません。
形式的に子供を捨てるのです。
生まれた赤ちゃんを籠などに入れてそれを四辻や道祖神の前に捨てます。
両親はそのまま振り返らずに帰り、予め頼んでおいた拾い親役の人が箒とちりとりで掃きいれる儀式の後、赤ちゃんを家に連れ帰ります。
赤ちゃんは次の日にはお祝いのお餅などと共に晴着を着せられて両親のもとに送り届けられます。
その後拾い親になった人は名づけの親となり、子供にとってもう一人の母親的存在になる、というのが捨て子の儀式です。
上記のような大掛かりな儀式をするもしないも本人次第ですし、地域にもよります。
基本的に厄年というのは、必ず災厄があるというわけではなく、気を付けるべき年。
神社に行くのも、お守りを買うのもいいでしょうし、節分や恵方巻など縁起のいい風習を執り行ってみるのもいいでしょう。
現代ではこれに代わって機会に人間ドックや健康診断などを受けるのも、新種の厄払いになるかもしれません。
科学が進んでも、やっぱり根強く気になるしきたりや習わし。
それはやはり、ただの迷信などではなくちゃんとした理由があるからこそ。
女性の厄年もそうです。
それをきちんと理解したうえで、気になる厄年に備えましょう。