ハッカの虫除け効果は本当にあるの?使用上の注意点は?
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暑さで清涼感が欲しくなるこれからの季節は、虫が活発化する季節でもあり、ハッカで虫よけするのが話題になっています。
市販の虫よけスプレーだと薬品のイメージが強すぎて子供に使って平気なのか思ったり、大人でさえ吸い込んでしまって良い気持ちだとは言えません。
そこで今回はハッカの虫よけスプレーについて本当に効果があるかについて検証し、注意点は何なのか見ていきたいと思います。
ハッカとは?
ハッカは世界中で栽培されている多種のハーブ、
日本ではハッカ(薄荷)草で知られるシソ科の多年草のことを指します。
このハッカ草の葉、茎などを蒸留、分離することで得た結晶分(粗脳)と油分(粗油)のうち、
油分からハッカ油、結晶分からハッカ脳をそれぞれ得ます。
これら、ハッカ油やハッカ脳のことも、広くハッカと呼ばれているようです。
ハッカ油の主成分であるLメントールには天然品と合成品がありますが、
ハッカ油は天然ハッカ油のみで、合成ハッカ油というのはないそうです。
ハッカは虫よけの他、清涼感を与えてくれる香料として、また、漢方で鎮痛、健胃剤として用いられています。
ここでは、虫よけとしてのハッカに焦点をあてて、「何故ハッカが効くのか?」「虫よけになるハッカの作り方」
「虫よけでハッカを使用する際の注意点」などに分けてまとめてみました。
何故ハッカが効くの?
虫よけにハッカが効くのは何故か・・・人には清涼感を与えるハッカの匂いが、
虫は我慢できないほど臭く感じて、逃げる、避ける、近づかない、という説があります。
例えば、こばえ、蚊、ダニ、あぶ、ぶよ、ゴキブリ、その他多くの虫に対しハッカは忌避効果発揮し、さらに、これらの虫に限らず、カラスでも寄せ付けないそうです。
虫よけ用のハッカの作り方
次のものを用意します
・ハッカ油・・・薬局にあります。ネット通販でも購入できます。
・無水エタノール・・・薬局にあります。ハッカ油を水に混ざり易くするために使います。
・水道水、好ましくは精製水・・・ハッカ油を薄めるのに使います。精製水を使うと良い香りが長持ちします。
・撹拌容器・・・ガラス製又は陶器製がよいです。ハッカ油を無水エタノールや水と混ぜ合わせるのに使います。ポリスチレン製はハッカ油で溶けるので使わないで下さい。
・散布容器・・・スプレー容器又は霧吹きにしたい場合は霧吹きスプレー容器。ポリスチレン製は避けて下さい。できればガラス製がよいです。
100mlの虫除けハッカのつくり方
工程1.撹拌容器に消毒用エタノールを10ml入れ、次いで、ハッカ油を5滴~40滴を入れます。
例示の量は一応の目安です。使ってみて増減します。
工程2.撹拌容器をよく振って、無水エタノールとハッカ油を混ぜます。
工程3.撹拌用容器に精製水(または水道水)を90ml加えます。
工程4.撹拌用容器をよく振って、無水エタノールとハッカ油と水を混ぜます。
工程5.撹拌用容器内で混ざったハッカ液を散布容器に移して出来上がりです。
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虫よけでハッカを使用する注意点
・散布容器はよく振ってから使います。
・ハッカ油で溶けるのでポリスチレン素材の用品にはハッカ液が付かないよう気を付けます。
・ハッカ油の安全性は高いといわれていますが、原液を扱うときは肌につかないようにします。
付いた時はすぐに洗い流して下さい。付いたままだと肌が荒れます。
・皮膚が敏感な赤ちゃんや妊婦さんには、スプレーしないで下さい。
・1週間から10日でハッカの香りは低下します。散布容器内のハッカ液は早めに使いきるのがよいです。
・ダニよけとして寝具に噴霧した場合、放置しておけば、蒸発して臭いが自然に消えます。
・虫よけ効果は1日ともたないので、香りが薄くなったら、再度スプレーします。
・毎日同じにおいをかぎ続けると鼻が慣れて鈍感になりますから、濃すぎて、
来客の方に嫌われないように注意しましょう。
・虫よけハッカの濃度は、使ってみて、その虫に対する忌避効果があり、
臭いも人も気にならない程度の範囲で適宜調整するのがよいです。
まとめ
虫を殺すのではなく臭いで追い払い、人には心地よい清涼感を与えて、自然に蒸発して消えてしまう「ハッカ」は平和的な虫よけ剤です。