耳たぶの粉瘤(ふんりゅう)潰す痛みと治療方法Q&A

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粉瘤とは

・粉瘤(ふんりゅう)とは、表皮細胞あるいは毛根形成組織の細胞が増殖してできる袋状のこぶです。良性腫瘍のひとつで、長い時間をかけて成長し大豆程度のしこりから、こぶし位の大きさになるものまであります。

・粉瘤の本体である嚢腫(のうしゅ・以下、袋という)の中には柔らかくなった角質や老廃物があります。袋の内部が毛穴を介してつながっているケースでは、へそと呼ばれる開口部から悪臭のある内容物がでてくることがあります。

・粉瘤は毛穴のある皮膚ならどこにでもできる可能性があります。粉瘤のはっきりした原因はわかっていないようです。

耳たぶに粉瘤ができるのはホント?

・ある皮膚科の先生によれば、耳は粉瘤が特に多発する場所だということなので、耳の一部である耳たぶに粉瘤ができるのはホントです。耳は形状が複雑で垢がたまりやすいのも粉瘤のできる原因の一つという考えもあるようです。

 

粉瘤が出来やすい場所

・粉瘤は体の毛のある場所、毛のない場所の何れにでもできる可能性があり、特にできやすい場所として、耳が挙げられています。

 

潰(つぶ)すと痛い?

・潰すと痛いです。傷から雑菌が入って炎症を起こしてしまうとなお痛いです。また、出てきた内容物が悪臭放ち、手に負えなくなります。

 

自分で直せるの!?

・自分で直せません。また、自然治癒もありません。一方、急激に大きくなることもありません。

・例えば、粉瘤を潰して、袋の内容物を出したとしても、袋は除くことができません。袋はそのまま残るので時間がたつと袋の中に角質や老廃物が溜って粉瘤が復元されてしまい、治ったことになりません。

・それどころか、潰す際に、袋を傷つけるため、治療に入ったときに、袋の摘出がとても困難になり、傷跡も大きくなって、結局、苦しむことになりかねません。

・粉瘤は小さいうちに治療にはいるのが良いと思います。

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治療方法

・粉瘤の袋を取り除くのが現状の根治治療で、「小切開手術法」と、「へそ抜き法」があります。

・粉瘤は悪性腫瘍ではないので、発見したら直ちに治療しなければならない、というものではないが放置しておくと、時間の経過とともに少しずつ成長し、大きくなってしまうと治療の規模も大きくなってしまうので、小さいうちに根治治療するのがよいです。

小切開摘出術法

・粉瘤の中心にある穴から皮膚を紡錘形に切開して、内容物ごと袋を引き出し、後に残る穴を縫合します。再発することがないように、袋を完全に取り出すことが根治のポイントです。

小切開摘出術法による治療費用

・保険で3割負担の場合

・顔など露出部にできた粉瘤の径2cm未満で5千円、2~4cm未満で1万円

・局所麻酔代、軟膏代で5~600円程度

・病理検査代金が3千円程度

へそ抜き法

・くりぬき法とも称され、パンチのような丸いメスで粉瘤に穴をあけ、袋の内容物を抜き出したあと、袋を取り出し、残った穴を縫合します。或いは縫合せずに、特殊なばんそうこうで塞ぐか、ガーゼやテープで保護するという処置です。

へそ抜き法の費用

・保険で3割負担の場合

・顔など露出部にできた粉瘤の径が2cm未満で5千円~6千円、2cm~4cm未満で1万2千円程度

・病理検査代金が3千円程度

 

まとめ

・粉瘤は良性腫瘍ですが、ゆっくりと時間をかけて成長するので油断ができません。また、気になって潰したりすると傷が炎症を起こしたり、内容物が悪臭を放ち、ひどい目にあいます。皮膚科の先生と相談して必要な処置をとるのが賢明です。

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