ヘルパンギーナと手足口病の違い!決定的な差とは何なのか?

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ヘルパンギーナ1

子どもたちが夏にかかりやすい「ヘルパンギーナ」と「手足口病」。どちらも似た様な症状ですが、微妙に違いがあるのです。どう違うのか、詳しくご紹介していきますね。

子どもがなりやすい夏かぜ

ヘルパンギーナも手足口病も、カンタンにいえば「夏にひく風邪」の症状です。

 

主に子どもが感染しやすいのですが、それは大人に比べて抵抗力が少ないからだといえます。自然に治るものなので、病院に行って特別な治療をする必要はないですが、肌にブツブツが出来たり、辛そうな様子を見ていると心配になってしまいますよね。症状別に、どうすればいいか考えていきましょう。

 

ヘルパンギーナってなに?

ヘルパンギーナ2

ヘルパンギーナは「ヘルペス(水泡)」と「アンギーナ(痛み)」という言葉が由来となっている感染性の病です。

 

特徴としては、のどの奥に1~5ミリ程度の水ぶくれができます。それが破れて粘膜が剥き出しになるので、のどの痛みが酷いといわれます。

 

腸管内にすんで増殖するエンテロウイルス属の「コクサッキ―A型ウイルス」などが主な原因とされています。コクサッキ―A型ウイルスだけでなく、他にもヘルパンギーナを発症させる菌がいるので、一度治ってもぶりかえすことがあります。

 

症状は、39~40℃ほどの高熱が突然でる事が特徴とされています。のどに強烈な痛みがあり、つばを飲み込むことすら困難となります。そのため、食事がしにくくなり脱水症状が起こりやすいので注意が必要です。

 

上あごの粘膜といった口内やのどの奥に直径2~4ミリ程度の白くプツプツとした水泡や潰瘍ができます。多くは1歳児によくみられますが、4歳以下の子どもにもみられます。0歳児がかかることはあまりないようです。

 

手足口病ってなに?

ヘルパンギーナ3

口内や手の平、足の裏、お尻など全身にかけてブツブツの発疹が広がる感染性の病気です。37~38℃程度の微熱を伴う事もありますが、発熱しない場合もあります。5歳以下の幼児がかかりやすいのが特徴で、ほとんど自然に治ります。

 

原因ウイルスは、コクサッキ―ウイルスA群、エンテロウイルス71型などです。これまでは主にコクサッキ―ウイルス、A16(CA16)やエンテロウイルスによるものが原因で、高熱が出る事は殆どなく、四肢末端に水泡や発疹がでるという症状が殆どでした。

 

2011年度以降はA6(CA6)が原因で発症初期に39℃近い高熱が出た後、これまでより大きめな発疹が出るといった新型手足口病が流行しています。

 

これまでは子どもがかかりやすかったのですが、新たなウイルスの出現により大人がかかる場合も考えられています。大人は重症化する可能性が考えられるので、感染しないよう注意が必要です。

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ヘルパンギーナと手足口病の見分け方

以上のことをまとめると、

《ヘルパンギーナ》

・39~40℃の高熱が出る

・喉の奥に強烈な痛みがあり、1~5ミリ程度の水泡が出来る

・痛み、かゆみがある

 

《手足口病》

・37~38℃程度の微熱が出る。または発熱が無い場合もある。

・口だけでなく、手・足など全身に小さめのブツブツの発疹が広がる。

・かゆみがある

・2011年度以降は、初期に39℃以上の高熱が出て大きめの発疹が全身に広がるケースがみられている。

になります。どちらも見た目だけで判断せず、医師の指示に従ってケアをしましょう。

 

ヘルパンギーナと手足口病を予防するにはどうすればいいの?

ヘルパンギーナ5

毎年6月下旬あたりから感染者数が増え、夏の終わりごろの8月中旬位に流行りが収まります。夏の暑さに対する抵抗力が少ない子どもや、疲れて免疫力が低下している人がウイルスに感染しやすくなります。

 

風邪をひいている人からのくしゃみからの飛沫感染、トイレから出たあとにきちんと手洗いをしなかったことにより、排便などに含まれるウイルスが口を通して感染する糞口感染、ウイルスのついた手で口などの粘膜に触れる事による接触感染などが主な感染経路です。

予防法としては、普段からこまめに手洗いやうがいをすることです。風邪をひいている人がいる問いは、自分もマスクをして予防しましょう。集団生活においてのタオルの共用もさけてください。おむつ交換時に糞口感染しないように、きちんと手袋とマスクをしてウイルスに感染しないようにしましょう。

 

まとめ

ヘルパンギーナ7

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いかがでしたか?

症状がおさまったあとも、体内から1か月~数か月の間、ウイルスが体内から排出される可能性があります。手洗いやうがいをしっかりすると共に、栄養をしっかりとり、免疫力をつけるようにしましょう。

 

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